本研究では,原始太陽系星雲中にあるダスト層の重力不安定により微惑星が形成され,それに伴って雷が発生し,雷加熱を受けたダスト粒子からコンドリュールが形成される可能性を調べた。形成中の微惑星には周囲からダスト粒子が降着し続けるが,その際,サイズが異なるダスト粒子同士が衝突して正負に帯電し,十分強い電場が生成され,雷が生じ得ることが分かった。また,加熱を受けたダスト粒子の熱進化を調べ,ダスト粒子が溶融したのち適切な温度変化率で温度が下降することを明らかにした。このように,微惑星が形成される際に雷が起こり,コンドリュールも形成されるという新しいコンドリュール形成モデルを得ることができた。
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