インドネシア海大陸域における海上の水蒸気プロファイルの日変化が沿岸域の降水の日周期活動に及ぼす影響について調べること、および、MJO等の大規模場の解析に対する海上の水蒸気観測のインパクトを調べることを目的として、アンサンブル手法を用いたデータ同化実験を行なった。変換データの不具合が報告され十分な解析ができなかったものの、ライダー観測を取り込むための同化実験環境を整えることができた。ラジオゾンデ観測の同化実験から、MJOの通過前は観測点より西のインド洋で、通過後は西風が到達する中部太平洋域まで、誤差減少率10%を超える結果が得られ、海上の高頻度ラジオゾンデ観測の強いインパクトが示された。
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