• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

海洋島玄武岩の地球化学的マルチ分析に基づくマントルの水和・脱水過程の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K03812
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分17040:固体地球科学関連
研究機関国立研究開発法人海洋研究開発機構

研究代表者

浜田 盛久  国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海域地震火山部門(火山・地球内部研究センター), 研究員 (60456853)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワードメルト包有物 / 海洋島玄武岩
研究成果の概要

本研究では、南太平洋クック・オーストラル諸島の陸域・海域における海洋島玄武岩のメルト包有物から主要元素、微量元素、揮発性元素および同位体比を局所分析することにより、地球内部物質循環を解明することを目的とした。しかし陸域試料に関しては、マグマが徐冷されたためメルト包有物がガラス質ではなく、多成分分析を行えなかった。また海域試料に関しては、メルト包有物そのものが得られなかった。代替策として、陸域および海域の海洋島玄武岩試料の全岩化学組成及び全岩同位体比を高精度に分析し、それぞれの試料の化学的特徴を明らかにした。海域試料については年代測定を行い、周囲の島々における噴出年代と整合的な結果が得られた。

自由記述の分野

火山岩岩石学

研究成果の学術的意義や社会的意義

海洋島玄武岩の放射性元素や希ガスの同位体比の研究などに基づき、地球のマントルには端成分(EM-I、EM-II、HIMUなど)が存在すると考えられている。南太平洋のクック・オーストラル諸島ではマンガイア島、ツブアイ島、ライババエ島などからHIMU玄武岩が噴出し、それらの島々を取り囲む島々からEM-I玄武岩が産出することから、両端成分の成因には密接な関係があると考えられている。微小なメルト包有物を分析することは、マントル端成分の揮発性元素の地球化学的特徴を明らかにする学術的意義があるが、本研究ではそれを目指しつつも十分に達成することができず、ガラス質のメルト包有物を得る困難さが浮き彫りになった。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi