磁気援用加工法による磁気粒子ブラシを用いた表面擦過と,電解水との組み合わせ効果によって,表面仕上げ,および機能性を複合的に付与する表面創製法を提案した.磁気粒子ブラシは,フレキシブルに変形可能,および手の届かない箇所で形成可能なことが特徴として挙げられ,複雑形状面・内面などの加工困難な箇所への適用に有効である.一方,電解水には還元水と酸化水があり,電解還元水には洗浄作用,電解酸化水には表面エッチング作用がある. 加工特性を検討した結果,表面改質技術(特に,圧縮残留応力の付与),表面テクスチャリング技術(粗面化/平滑化/部分的加工),異種成分の表面移着などに有効であることを示した.
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