キセノンガスのウルトラファインバブルの内部圧力の直接測定に成功した。キセノンガス中の放射性ヨウ素のγ線放出非対称度がガス圧に依存することを利用し、気泡内に熱中性子照射で生成したヨウ素125のγ線放出非対称度を測定した。得られた圧力は従来の泡でよく成立するヤングラプラスの式からの予測よりも低く、何らかの圧力補償機構の存在が強く示唆される結果となった。またウルトラファインバブル水中のインジウムの水和イオンとウルトラファインバブルの相互作用を摂動角相関法により観測し、pH=10付近でウルトラファインバブルが水和イオンの状態に影響を与えていることを示唆する結果が得られた。
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