多直列接続の太陽電池パネルで構成されるストリングに部分影が生じると,ストリング全体の発電量の大幅低下を招く。部分影による悪影響を解消する為に様々な部分影補償器が研究されているが,パネルの直列数変更の際には再設計を要するため拡張性に課題を有する。本研究では、パネルレベルとモジュールレベルの2レベルで補償を行い,モジュールを追加することで回路の再設計を要することなく任意にパネル数を拡張可能な補償器を開発した。試作回路を用いて部分影が発生した状況を模擬した屋内補償実験及びフィールドテストを行った結果,最大抽出電力の向上を確認したことから提案補償器の有効性が示された。
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