本研究は、電気刺激が植物光合成に与えるストレス応答について調べたものである。パルス幅1μs固定、電界強度0.1~1.0kV/cm、繰返し周波数1~1000ppsのパルス電界を、リーフレタスの葉部へ印加すると、その電界強度と繰返し周波数の組合せにより、光合成活性または不活性化を引き起こすことができる。また、その際のリーフレタスに対する光順応照度は、光合成活性の結果に影響を与える。暗順応に対しては、明順応よりも繰り返し強い刺激を与えることで光合成パラメータを活性でき、明順応では、比較的に繰り返しの弱い刺激で活性化できる。また、通常栽培照度の半値程度で光順応させた場合、光合成活性化傾向が確認された。
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