電気トリーが進展する前段階である初期バブルの極性依存性を検討するため、矩形波に正弦波を重畳した電圧を印加した。負の単極性電圧が印加されているとき、針先からバブルが発生し、突起部分が2か所発生した。その後電圧を反転させ、正の単極性電圧を印加すると、ある突起部が大きく進展した。その後負の電圧を印加すると、その突起部分が小さくなったが、再び正の電圧を印加すると、またその突起部が大きく成長した。以上のことから、極性反転によりバブル内の圧力が急激に変化し、バブルが大きくなるとともに表面に突起が生じること、印加電圧が負から正に変わる方が内部圧力の変化が大きいことがわかった。
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