本研究では5Gの多数端末接続シナリオにも即している電波暗号化即時送信型超多数IoT端末接続非直交多元接続手法の構築を行った.GaBP(Gaussian belief propagation)アルゴリズムを大規模伝送時の受信機の復号に適用することにより,100台程度までの同時通信の信号検出が妥当な計算量で行えることを明らかにした.さらに提案手法の理論的性能を通信路容量を導出することで明らかにし,準ランダム信号の伝送でありつつ,完全ランダムな信号伝送よりも大容量化が実現できることを示した.また安全性についても,共有鍵の許容類似度の条件が厳しく,同一鍵を有しない場合は秘匿性が保てることを示した.
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