関数計算のためのデータ圧縮,および,多端子仮説検定問題に関する研究に取り組んだ.関数計算のためのデータ圧縮に関する研究では,主に関数の引数が2の場合を扱っていた既存結果を引数が3の場合に拡張する成果を得た.さらに,計算を行うノードに観測データを送信する際の通信路雑音を考慮した設定で研究を進め,通信路雑音を考慮しない従来研究の結果を拡張することに成功した.多端子仮説検定問題に関する研究では,複数の達成可能最適誤り指数の間に成り立つ一般的な関係式を導出した. さらに副次的な成果として,情報源符号化と推測問題との関係性に関する成果や,VF情報源符号化に関する成果も得られた.
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