本研究課題は,情報源符号化におけるいくつかの重要な問題設定を対象に,確率構造が未知の状況における高効率符号化に関する研究を行うものである.特に本研究ではこれらの問題において誤り確率を適切に設定すると確率構造が未知の状況が混合情報源を対象とする問題設定として表現できることに着目し特に混合情報源を対象とした解析に重点を置いている.研究機関を通じて情報源符号化およびそれと関わりの深い情報理論的乱数生成問題である情報源Resolvability問題およびIntrinsic Randomness問題について解析を行った.これらの結果からそれぞれの問題に内在するあらたな関係が明らかになった.
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