離散事象システムとその制御仕様を非決定性オートマトンでモデル化した場合の一般的なスーパバイザ制御問題として,双模倣制御問題がある.この双模倣制御問題の解となるスーパバイザが存在するための必要十分条件として,対象システムと制御仕様が満足すべき性質を初めて明らかにした.そして,解となるスーパバイザのシステマティックな構成法を開発した.双模倣制御問題の解となるスーパバイザが存在しない場合には,双模倣等価性という要求を緩和した模倣制御問題において,スーパバイザの最適性の指標である許容性に関して最適で,かつノンブロッキングであるような最大許容スーパバイザの構成法などを開発した.
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