光量子コンピュータは超並列計算を実現し,人工知能の発展,自然現象の予測の開発と多岐にわたる分野への貢献がきたいできるため,その要素技術の開発は急務である。エネルギー揺らぎの少ない量子準位をもつEu原子を活用すれば長い量子情報保持時間をもつ量子メモリが実現できるが、微細集積化に適した母材は見つかっていない。この研究では,Eu原子を添加した窒化物半導体に着目した。Eu原子の量子準位の効率的な利用のために結晶中に欠陥を含まず、ひずみ緩和効果が発現する柱状ナノ結晶を用いて高品質化を目指し,量子準位の均一化を図るためナノ結晶の形状制御技術に取り組み,集積可能な量子情報デバイス実現への可能性を調べた。
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