地震国日本では、頻繁に地震被害が発生しており、地震動の観測記録も1Gを超えるものが複数回観測されている。特に鉛直動において1Gを超える場合、物体の浮き上がりが発生し損傷、転倒の危険性が高まる。さらにそれらの損傷や転倒が人に被害を及ぼすことが懸念される。 本研究では、鉛直地震動による影響の調査とそれらの影響を低減させる鉛直免震機構の検討を行った。鉛直免震の普及化のための新たな方式の免震台と、免震性能の向上のためのセミアクティブ免震用の新たな可変ダンパーを提案、評価しており、学術的な意義は十分にある。また本成果が発展し実用化された場合は、地震被害の低減が可能であると考えられ、社会的意義も大きい。
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