再生骨材を使用した高流動高靭性コンクリートは、RC建築物の耐震性を大きく向上させる可能性を有する材料である。しかし、一般的なコンクリートと比較して、収縮ひずみが非常に大きくなるという問題を抱えていた。収縮ひずみが大きくなるほどひび割れ幅の増大が懸念され、RC建築物の耐久性の確保が問題となる。 今回、再生骨材を使用した高流動高靭性コンクリートの収縮ひずみ低減手法等が明らかとなり、RC建築物の耐久性向上に大きく貢献する成果が得られた。今後、解体コンクリート塊から製造される再生骨材の利用も更に促進され、地球環境保全への貢献にもつながると期待される。
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