本研究では建築の省エネルギー投資の価値を一般金融商品と比較可能な方法で定量化するため、その投資の不確実性を明らかにした。まず、気象条件や執務者行動などの確率モデルを取り込むことで、モンテカルロ法によりシミュレーションで不確実性を評価した。また、制御系を含む精緻なシミュレーションモデルを開発し、これらに対して仮想的な運用管理を競わせる選手権を開催することで、多数の仮想的な運用データを収集した。これらの運用データを分析することで、運用に伴う不確実性を定量的に捉えた。上記の成果は査読付の国内論文3報と国外論文3報にまとめられている。
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