フェロセンに対してトリフルオロ酢酸鉄(Ⅲ)や1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン (DPPF) ,さらにはその DPPF に金属塩化物を配位させた錯体である (DPPF)MCl2などの修飾された化合物はより鉄原子を放出し易いであろうことを燃焼抑制効果というマクロな現象から確認することができた。これにより、火炎中でより鉄原子を放出し易い、言い換えると消火効果の高い消火剤を開発するできる可能性を示すことができた。ただし、これまでに合成できたものは安定性に問題があり、実用化するにはより安定性の高い、長期間保存可能なものを探索する必要がある。
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