太陽光を利用した光触媒による水分解を用いた水素製造は、重要なエネルギー・環境問題の解決策の一つである。可視光応答型や紫外域で量子収率の高い光触媒が次々に報告されているが、(1)触媒活性能を結晶構造の観点から研究している研究例は数少ないため、この知見を得ることは学術的に意義深い。また(2)光触媒は化石燃料を用いて発電した電力を用いて合成されているのが現状であり、そのプロセスでは炭酸ガス排出量を増加させてしまう。そのため、それを太陽光で合成できれば環境問題の観点から考え社会的意義は大きい。(3)2000℃以上の超高温に達する水素タービンを構成する材料の超高温域における評価は実用上不可欠である。
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