研究課題
基盤研究(C)
本研究では、身近なところで見かける透明なガラスに光に対する機能を加えることを目的とした研究を行いました。目に見えない程微細で周期的な構造をガラスに形成すると、その構造に応じて、光の向きや反射のしやすさ等を制御することができるようになります。しかし、ガラスは硬くて安定した材料であるため、微細な構造を形成することが難しいという問題がありました。そこで、本研究では、独自の「電圧プリント法」という技術を確立し、ガラスへ微細な構造を形成することに成功しました。
材料光学
ガラスへ微細な構造を形成するための方法としては、多くの場合、とても高い温度に加熱しながら高い圧力でプレスする方法や、ガラスを溶かす危険なガスを用いる方法等が必要でした。しかし、本研究で確立した「電圧プリント法」で必要なのは、一般的なレーザー装置と電圧をかける装置となります。シンプルな手法の組み合わせで、ガラスに微細な構造を形成することが可能となるため、安価に身近なガラス製品へと光機能を付与することが可能となることが期待できます。