時効硬化している7000系アルミニウム合金の自動車プレス部品への適用を目的に,プレス成形後の溶体化処理および時効処理を省略する短時間接触加熱ホットスタンピングを開発した.A7075-T6材の成形前の加熱条件と成形後の硬さの関係を明らかにした.200°Cの短時間加熱における成形性を調査した.円筒深絞りにおいて,絞り比1.4の冷間成形において割れが生じていたが,200°Cの加熱によって限界絞り比が1.8に向上した.短時間加熱された材料の引張強さ,伸び,曲げ疲労強度はT6材と同等となった.成形後のスプリングバックおよび残留応力低減を目的にT4材およびT7材のホットスタンピングも開発した.
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