コロイド粒子の自己組織化(コロイド結晶化)を利用したナノスケールの構造体創製は,安価で簡便であり精度も高いため,ナノ構造体の大量生産には必須となる技術である.従って,基礎的なコロイド結晶化のメカニズムの理解は,ナノ構造体創製における品質の向上や構造制御に必須となる.本研究成果は,微粒子を利用したナノテクノロジーの発展に重要な貢献を果たしている.また,コロイド系はモデルとしても優れているため,本研究で明らかとなった核形成や成長の詳細なメカニズムは,実際の結晶成長における理論と実験の乖離を埋めるための重要な知見となる.
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