近年、注目を集めている円偏光蛍光(CPL)物質の正しいCPL光学特性を得る手法の考案を目指し、二重変調(DPM)方式に基づく偏光解析不要CPL分光計を構築することを目的とした。理論解析に基づき構築した開発機と既存分光計との性能比較を行い、同等の性能が得られることを確認し、ベースラインの平滑化は、二つの光弾性変調素子(PEM)の周波数の同期が重要なカギを握ることが明らかとなった。DPM方式は複雑な偏光解析法を用いることなく真のCPLシグナルを得ることができることをRev. Sci. Instrum., (2020)に報告した。
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