研究成果の概要 |
プロトンと電子が連動移動可能なレドックス活性配位子として、インジゴや4,7-ベンズイミダゾールキノン部位をもつ錯体を新規に合成し、プロトン-電子移動連動系(PCET)について検討した。インジゴを二座配位子とするルテニウム錯体では6段階の1電子移動過程が起こり、錯体がCO2還元の触媒として働きCOおよびギ酸の生成を確認した。また、三座配位子2,2’-(2,6-ピリジンジイル)ビス(ベンズイミダゾールキノン)および二座配位子(2-ピリジル)イミダゾールベンゾキノンをもつルテニウム錯体では、多段階電子ープロトン移動が起こることを電気化学測定や生成物のX線構造解析から明らかにした。
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