研究課題/領域番号 |
18K05224
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分35010:高分子化学関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
勝本 之晶 福岡大学, 理学部, 教授 (90351741)
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研究分担者 |
真田 雄介 福岡大学, 理学部, 助教 (80585620)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 両親媒性交互マルチブロック共重合体 / 水溶液 / ミセル / 蛍光相関分光法 / 光散乱法 / 小角X線散乱 |
研究成果の概要 |
親水性高分子ブロックと疎水性高分子ブロックを交互に繰り返し結合させた,交互マルチブロック(AMB)共重合体を合成した.この共重合体は両親媒性を有し,水溶液中においてミセルを形成する.会合ミセルは,5~6本のAMB共重合体によって形成され、その直径は30~40 nmであった.感熱応答性高分子をブロックとするAMB共重合体の合成にも成功し,熱によってミセル形成・解離を制御できることを明らかにした.疎水高分子ブロックを蛍光標識し蛍光相関分光法を用いることで,AMB共重合体によって形成されるミセルの安定性を評価するための実験系を構築した.
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自由記述の分野 |
高分子物理化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
両親媒性交互マルチブロック(AMB)共重合体が,水溶液中で大きな疎水コアをもつ単分子ミセルを形成する可能性を示した.単分子でミセルを形成させることができれば,血中で極低濃度においても疎水性化合物を安定に運ぶことのできる薬物キャリアとして,両親媒性AMB共重合体を応用することが可能になる.他にも,疎水性高分子ブロックがつくる大きな疎水コアを利用して,単分子ミセルに疎水性タンパク質などを包摂させることもできる可能性がある.
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