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2021 年度 研究成果報告書

多孔質構造を利用したp型、および、n型有機熱電材料の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18K05260
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分35030:有機機能材料関連
研究機関京都大学

研究代表者

中野 義明  京都大学, 理学研究科, 助教 (60402757)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード分子性導体 / 超分子化学 / ハロゲン結合 / 水素結合 / 熱電材料 / 電荷秩序
研究成果の概要

(EDO-TTF-I)2ClO4について、電気抵抗率、ゼーベック係数、熱伝導率の同時測定を行った。電気抵抗率、ゼーベック係数は、室温から相転移温度の190 K付近までは、半導体的挙動、190 K以下では金属的挙動を示した。一方、熱伝導率は、室温で0.5~1 W K-1 m-1と小さな値を示し、相転移温度で大きな変化はなかった。したがって、本物質の熱伝導率は格子熱導率に支配されている。また、超分子相互作用を活用した新規p型、n型材料の開発を目的とし、EDO-TTF-X2 (X = Br, I)、X2BTBT (X = Br, I)、クアテルチオフェン誘導体、TCNQ誘導体やその錯体を検討した。

自由記述の分野

物性有機化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

持続可能な社会を実現する上で、高性能熱電変換材料の開発が急務である。しかしながら、実用レベルに達しているのは、希少・毒性元素を含んだ無機材料が多く、熱電材料の普及を妨げている。そこで本研究では、研究が遅れている低分子系熱電材料の開発を行った。また、微小かつ非常に脆いという有機結晶の性質が低分子系熱電材料の研究を困難にしていることから、このような試料の熱電物性を正しく評価するための試料ホルダーの開発を行った。その結果、実用レベルには達していないものの、有機結晶で導電性を有しつつ、1 W K-1 m-1以下の低い熱伝導率を示す物質を見出し、熱伝導率を抑制するための知見が得られた。

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公開日: 2023-01-30  

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