研究成果の概要 |
(EDO-TTF-I)2ClO4について、電気抵抗率、ゼーベック係数、熱伝導率の同時測定を行った。電気抵抗率、ゼーベック係数は、室温から相転移温度の190 K付近までは、半導体的挙動、190 K以下では金属的挙動を示した。一方、熱伝導率は、室温で0.5~1 W K-1 m-1と小さな値を示し、相転移温度で大きな変化はなかった。したがって、本物質の熱伝導率は格子熱導率に支配されている。また、超分子相互作用を活用した新規p型、n型材料の開発を目的とし、EDO-TTF-X2 (X = Br, I)、X2BTBT (X = Br, I)、クアテルチオフェン誘導体、TCNQ誘導体やその錯体を検討した。
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