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2020 年度 研究成果報告書

翻訳後修飾に伴うヒストン様因子の機能変化がプラスミド保持細菌に与える影響の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K05408
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分38020:応用微生物学関連
研究機関東京大学

研究代表者

水口 千穂 (鈴木千穂)  東京大学, 生物生産工学研究センター, 助教 (10733032)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード核様体タンパク質 / 翻訳後修飾 / アセチル化 / プラスミド / Pseudomonas
研究成果の概要

プラスミドは細胞間を水平伝播(親子関係による遺伝ではなく、遺伝子が細胞から細胞へと移動すること)する遺伝因子である。細菌のプラスミド上には薬剤耐性遺伝子や難分解性物質分解遺伝子など人間社会にとっても重要な遺伝子がしばしば存在するが、これらの遺伝子が宿主細菌内で発現するためには、宿主染色体由来の因子による適切な制御が必要である。本研究では、プラスミドを制御する因子として細菌の核様体タンパク質(真核生物のヒストンのようにDNAの折り畳みと遺伝子の転写制御に関与する)に着目し、核様体タンパク質の翻訳後修飾、特にアセチル化がタンパク質の機能に及ぼす影響を評価した。

自由記述の分野

環境微生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

真核生物では翻訳後修飾の研究が進んでおり、例えばヒストンが修飾を受けることによりクロマチンの構造変化やそれに伴う遺伝子の転写調節が起こることはよく知られている。一方、細菌においては二成分制御系におけるリン酸化など、ごく一部のタンパク質を除いて研究例が乏しい状態であった。本研究の成果は、細菌の「ヒストン様因子」である核様体タンパク質が翻訳後修飾により機能が変化すること、翻訳後修飾がプラスミドの制御に重要な役割を果たす可能性を示唆するものであり、プラスミド上遺伝子の発現制御を考える上で新たな知見をもたらすものである。

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公開日: 2022-01-27  

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