種子寿命は種子が発芽能力を維持する期間であり、高効率で健全な発芽は植物の生産性向上と農業の効率化のために重要である。本研究では、種皮の表面を覆うクチクラが種子の劣化耐性に果たす役割、どのようなクチクラが種子劣化耐性を付与するのかを解析した。主に、種皮、花弁、葉タイプのクチクラ形成を制御する3つ転写因子について解析した結果、3つ転写因子はクチクラ高蓄積と種子劣化耐性を付与すること、さらに共通して発現誘導する遺伝子群があることを見出した。さらに、種皮クチクラ形成制御因子と相互作用する転写因子を新たに同定した。これらの解析が進めば新たな種皮クチクラ改変技術の開発につながることが期待できる。
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