糸状菌が生産する二次代謝ジテルペノイド配糖体のフシコクシンは、植物において膜H+-ATPaseと真核生物に普遍的に存在する制御アダプタータンパク質である14-3-3タンパク質との相互作用を安定化させ、H+-ATPaseを恒常的に活性化する。本研究では、シロイヌナズナの花成関連転写因子FDに着目し、H+-ATPaseを参考にして、フシコクシン依存的にフロリゲン受容体である14-3-3と相互作用するFDを創製することに成功した。しかし、その改変FDを組み込んだシロイヌナズナの花成時期をフシコクシン処理により早めることはできなかった。
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