イネの北海道品種ユーカラは連続無施肥水田で多穂性を示す特異な品種で、コシヒカリとユーカラのRILsを用いたQTL解析により多穂性に関する遺伝子座領域は染色体7に検出されていた。この染色体7のQTLは、qPNLF7(Panicle number at Low fertilizerに関する染色体7のQTL)と名付けた。本研究では、ユーカラ型のqPNLF7を持つRILとコシヒカリとの交雑後代の連続無施肥水田での栽培と遺伝子型調査による絞り込みを行った。その結果、qPNLF7は3カ年に渡り無施肥水田での穂数の増加に寄与することが分かった。また遺伝子単離に使えるマーカー組み換え系統を選抜できた。
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