変動する気象環境下において、農作物のストレス状態を瞬時に検知し、それぞれの問題に対処する必要がある。本研究では反射分光のパラメータの1つであり530nmの変化を検出する光化学反射指数(PRI)を用いて、植物の環境ストレスをハイスループットモニタリングする測定法の開発を行った。まず、PRIが何を検出するシグナルであるかシロイヌナズナの変異体を用いて生理学的な検証を行った。次に、ハイパースペクトルカメラを用いて強光乾燥ストレス下でPRIが変化することを可視情報として捉えた。これらの結果を踏まえ、野外のトウモロコシ群落においてストレス検出を行い、PRIが農業分野で有効なツールになることを示した。
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