多低温要求性品種と小低温要求性品種の交配で得られた中低温要求性品種を用いて、自家受粉並びに他家受粉を行って得られた種子について、胚培養により実生を獲得し、研究圃場で育成した。特に優れる18個体を選抜して地植えに移し、低温要求量が少なく早生で果実品質の優れる個体を白肉、黄肉1系統ずつ選抜した。活用として、選抜品種においてカリウムや光合成促進剤の葉面散布により、果実のサイズや糖度の増加が確認された。また、環状はく皮の処理により果実サイズや糖度が向上することが示された。他に、早い時期からのハウス栽培における炭酸ガス施肥により、果実のサイズと糖度が上昇することが明らかになった。
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