殺虫活性を示す枯草菌の培養上清から活性成分を精製し,アカイエカ幼虫に対して効果を発揮するタンパク質成分とイエバエ成虫に効果を発揮するペプチド成分を得ることができた。アカイエカに殺虫効果を発揮するタンパク質成分に関してMALDI-TOF MSによる解析を試み,reductaseなど数種の酵素が候補物質として考えられた。一方,LC-Q-TOF MSによる解析から,イエバエに殺虫効果を発揮したペプチドは3400 Daの質量をもつことが明らかとなった。トリプシン消化物のMSMS解析をすすめ,いくつかの消化ペプチドのアミノ酸配列を明らかにすることができた。
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