当初は、血体腔内への培養濾液のインジェクションによる毒性の評価を実施し、3kDa以上の分子サイズの画分に致死性が認められた。また、インジェクション蚊での行動変化も観察された。しかし、保有菌株の感染性の変化により、経口投与による実験系に変更して研究を進めた。菌培養濾液は、経口投与でも毒性を発揮することが明らかとなり、菌培養濾液中になんらかの致死因子が含まれることが考えられた。経口投与においても、3kDa以下の分子サイズで毒性が認められた。一方、培養条件を変えて生育させた供試菌株のトランスクリプトーム解析を実施し、合計3755の発現変動遺伝子を検出した。こちらに関しても、解析を進めている。
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