研究課題
基盤研究(C)
本研究では乾燥抵抗性機構として重要な通水機能の短期的な変動機構について、針葉樹の通水機能の低下に仮道管の空洞化だけでなく、仮道管の壁孔壁の位置の移動に伴う通水抵抗の増加等が関わる可能性があること、そのため、広葉樹だけでなく針葉樹においても通水機能の低下は短期的に回復しうる可能性があることを明らかにした。
農学
本研究は針葉樹において通水機能の短期的な回復が起こりうることを新たに提示したもので、樹木全体の通水維持機構の解明につながる極めて新規的な知見でインパクトの大きな成果であると考えられる。更に、通水阻害が乾燥に伴う樹木枯損に与える影響は非常に大きいことを踏まえると、このような機構は乾燥抵抗性機構としても非常に重要であり、乾燥地の緑化等における緑化樹種の探索や作出の観点においても非常に有意義な成果であると考えられる。