光学活性乳酸生成菌(L. rhamnosus M23)を用いた、同時糖化発酵(SSF)による非加熱・無殺菌状態の米由来バイオマスからの高乳酸生成について検討を行った結果、SSF培養液中に抗菌性ペプチドの生成は認められなかったものの、T-RFLP法によるSSF中菌叢構造解析の結果、SSFへの酸性プロテアーゼの添加、pH・酸素分圧の任意制御により、乳酸資化性を示すClostridium(属)クラスターIX, XIVa及びBacteroides目による菌叢形成抑制、低級脂肪酸・エタノールの生成抑制の相乗効果により、高光学活性乳酸の生成が可能となった。
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