遺伝学的な解析により、(1)Mpt5の過剰発現がtaf1-deltaTAND株特異的に生育阻害効果を示すこと、(2)Mpt5[5A変異体]及びSsd1の過剰発現は、TANDの有無にかかわらず生育阻害効果を示すこと、(3)Mpt5の過剰発現による生育阻害効果は、ssd1-d株において有意に増大することを明らかにした。これらの結果は、delta-RAM ssd1-d taf1-deltaTAND三重変異株における合成致死性がMpt5の機能昂進によるものであることを示唆している。またRNA-seq解析により、上記三重変異株の合成致死性の原因を遺伝子発現変化の観点から解明するための手がかりを得た。
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