研究成果の概要 |
チトクロムc酸化酵素(CcO)は呼吸鎖末端酵素で、酸素の還元を担っている。酸素還元反応の際に分子内を電子が伝達されるのに同期して、プロトンが能動輸送される。酵素反応サイクル中の中間体及び中間体類似の構造を決定して、この酸素還元に伴う電子移動とプロトン能動輸送の同期の仕組みの解明を目指している。 酸素還元は6種の反応中間体、R, A, P, F, O, Eを経て段階的に進行する。これらの反応中間体のうちすでに構造決定していたR以外のA、P、F、O、E中間体の構造を決定し、反応サイクル中の6中間体全ての構造を確定した。これらの構造に基づいてプロトン能動輸送機構を提案している。
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