胞内(細胞質・核)タンパク質の翻訳後修飾「O-GlcNAc化(タンパク質のセリン/スレオニン残基にN-アセチルグルコサミン(GlcNAc)という糖が付加される)」による細胞の糖鎖修飾の統合的発現制御機構に関して解析を行ってきた。 本研究では、糖脂質の生合成、糖鎖に重要な糖:シアル酸の代謝、糖鎖の異化(分解)に関わるリソソーム機能の3点において、O-GlcNAc化が制御していること初めて明らかにした。これらから、細胞はGlcNAcをセンサーとして、細胞の糖鎖状況を感知し、適切な糖鎖代謝を統合的に制御している可能性が示唆された。
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