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2021 年度 研究成果報告書

CMS画分を用いたATF7による精子エピゲノムの分子的制御機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K06189
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分43050:ゲノム生物学関連
研究機関日本医科大学 (2021)
国立研究開発法人理化学研究所 (2018-2020)

研究代表者

吉田 圭介  日本医科大学, 医学部, 准教授 (80587452)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード精子エピゲノム / エピジェネティクス / 環境ストレス / 継世代効果
研究成果の概要

疫学的・実験的解析から、親の受けたストレスがDNA配列変化を伴わず、子孫の表現型に影響することが知られている。しかし、その具体的なメカニズムは明らかになっていない。本研究では、「父親の受けたストレスによって精子細胞のエピゲノム状態が変化し、これが次世代へと継承されることで表現型に影響するのではないか」を作業仮説とし、これを検証することを目的とした。まず、精子細胞のエピゲノム状態を解析するために、成熟精子のみを精製し、信頼性の高い精子ヒストン結合領域の解析法を確立した。この手法を用いて、栄養学的ストレス及び精神学的ストレスによって、精巣・精子細胞のヒストン修飾状態が変化することを明らかにした。

自由記述の分野

精子エピゲノム

研究成果の学術的意義や社会的意義

親の受けたストレスがDNA配列変化を伴わず、次世代の表現型に影響する現象の分子メカニズムを明らかにすることは、進化学の理論構築に貢献するだけでなく、疾患表現型の解明においても重要ではないかと考えられる。こうした遺伝現象の分子メカニズムの研究をさらに進めることによって、子供の疾患のリスク因子(栄養学的・免疫学的ストレスなど)を同定することができる。出産前のカップルが積極的にこうしたリスク因子を避けることによって、健康な新生児を出産できる確率が上がることが期待され、これは特に少子化の進んでいる本邦において重要であると考えられる。

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公開日: 2023-01-30  

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