本課題研究でもたらされた成果をまとめると以下の3点である。 ①今回多数の雄イモリに発現する性フェロモン遺伝子を調査した結果、シリケンイモリには新規ソデフリン相同ペプチド機能していた。②雌の非存在下で雄の求愛行動が誘発される条件を検討し、雄の体型や婚姻色が他個体からの求愛を抑制、雌の飼育水には未同定の性フェロモン分子が存在すると解った。③遺伝子改変イモリの作成:ゲノム編集技術を研究対象のアカハライモリに実用化できるようになったことで、今後さらに高解像度な性フェロモンコミュニケーションの分子生理学的な機序の解明を行える準備ができた。
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