有性生殖プラナリアでは体細胞性全能性幹細胞ネオブラストから生殖細胞が形成される。有性生殖が可能な3倍体プラナリアでは、精子が1倍体であるのに対して、雌性生殖細胞系列は減数第一分裂中期まで3倍体が維持されている。 FACSにより3倍体個体の精巣領域細胞の核相を調べたところ、4nの細胞のみが存在したことから、ネオブラストから精原細胞に分化する際に1セット削減され2倍体となっていた。一方、卵母細胞の分裂装置中の紡錘体と染色体の挙動を観察すると、減数第一分裂では3セットのうち2セットの染色体が分裂装置に組み込まれ、対合・分配するが、対合しない1価染色体は分裂装置から外れているが、微小管とは結合していた。
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