研究課題/領域番号 |
18K06447
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45060:応用人類学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
宇都野 創 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 特任助教 (60367521)
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研究分担者 |
櫻田 宏一 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (10334228)
石井 名実子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 特任助教 (10782386)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 復顔法 / 法人類学 / 個人識別 |
研究成果の概要 |
今回の研究課題において、復顔法による個人識別をおこなうにあたり絶対不可欠である日本人の顔面軟組織厚の平均値のデータベース確立、および鼻部、眼部、耳介部といった骨による裏装が無い部位の推定方法の確立を目標に研究を遂行した。本来であればこれらを確立するためには生体の計測が不可欠であるが、レントゲンやCTによる観察を行う場合は放射線による被曝のリスクを考慮しなければならないが、法医解剖の際に撮影される死後CT画像を計測に用いることによってこれらの問題を解決した。 計測部位に限定は生じてしまう問題はあるものの、死後変化の少ない遺体であれば生体と比較して遜色ないデータの獲得が可能であった
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自由記述の分野 |
法人類学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
復顔法は、身元不明の白骨遺体の生前の顔貌を推定する法人類学的技法である。本法を遂行するには人種ごとの顔面の軟組織厚の平均値が必要不可決である。日本人ものは1940年代に報告されて以来、顔面全域の計測の報告は皆無であった(2次元的な計測は筆者が数編報告している)。上述の先行研究は、大戦直後のものであり、解剖実習等に献体された実習体であったこと、計測方法が穿刺法(針を刺して長さを測る方法)であったために精度の高いものとは言いがたかったが、本課題において現代日本人の顔面軟組織厚のデータベースを確立し、身元不明遺体の身元判明の確率上昇に寄与したものである。
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