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2020 年度 研究成果報告書

ポストシナプスの核輸送因子インポーチンを介したシナプス可塑性誘導機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K06467
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分46010:神経科学一般関連
研究機関北里大学

研究代表者

板倉 誠  北里大学, 医学部, 准教授 (30398581)

研究分担者 小寺 義男  北里大学, 理学部, 教授 (60265733)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード核輸送因子 / インポーチン / 神経細胞 / 転写制御因子 / 細胞内情報伝達
研究成果の概要

神経細胞における核輸送因子インポーチンβ1の役割について研究を行った。インポーチンファミリーはヘテロ2量体として機能するが、マウスやラット脳ではインポーチンβ1は主にインポーチンα3, α4, 7と結合していた。次に結合する転写調節因子を同定したところ、神経疾患の原因遺伝子TDP-43などが含まれていた。インポーチンによる核輸送は低分子量Gタンパク質Ranによって調節されるが、RanのGDP-GTP交換を制御するRCC1およびRanGAP1が神経成長因子シグナルによってリン酸化されることを明らかにした。この結果は様々な神経機能に関わる神経成長因子が神経細胞の核輸送も制御することを示唆する。

自由記述の分野

神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

高齢化社会では、加齢による認知症が増加しており、その治療法の開発が求められている。そのためには、記憶や学習の分子レベルでのメカニズム解明が非常に重要である。記憶や学習には、神経細胞間の神経伝達に依存した新規遺伝子の発現が必須であり、その際にはインポーチンファミリーを介した核内へのタンパク質輸送が起きていると考えられる。本研究の研究結果は、記憶や学習に関与する神経成長因子が、インポーチンを介する核輸送も制御している可能性を示している。

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公開日: 2022-01-27  

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