研究課題/領域番号 |
18K06508
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46020:神経形態学関連
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研究機関 | 岐阜薬科大学 (2021) 慶應義塾大学 (2018) |
研究代表者 |
本田 岳夫 岐阜薬科大学, 薬学部, 准教授 (30365225)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | Reelin / Dab1 / reeler / yotari / 大脳新皮質 / 辺縁帯 / Layer 1 |
研究成果の概要 |
脳表から分泌されるReelinは、神経細胞内のDab1を介して神経細胞の移動を制御する。reelinやdab1欠損マウスでは、細胞の移動障害以外に辺縁帯(後のLayer1)の消失も起こるが、その原因が移動障害による二次的影響に起因する可能性が含まれていた。そこで、神経細胞移動終了後にdab1をノックアウトし、辺縁帯/Layer1消失原因が二次的であるかを明らかにする目的で研究を行った。神経細胞の移動終了後にdab1のノックアウトを行った所、Layer1の消失を観察したことから、生後では、Dab1が『Layer1の維持』に直接関与している可能性が強く示唆された。
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自由記述の分野 |
神経発生
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大脳新皮質は運動や感覚の最上位中枢が存在し意思決定等が行われる重要部位です。大脳新皮質は胎生期における大規模な神経細胞移動で形成されますが、その移動過程には脳表から分泌されるReelinと神経細胞内のDab1が必須で、reelinやdab1を欠損した場合、神経細胞の移動障害以外に脳表層にあるLayer1が消失します。Reelin-Dab1シグナルが神経細胞移動を制御することから、二次的にLayer1消失が生じた可能性が残されていましたが、本研究でDab1がLayer1の維持に直接関与することを明らかにしました。Layer1は認知機構制御を行う重要部位でその維持機構の一端が明らかになりました。
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