研究成果の概要 |
北里大学薬学部において見出された、深在性真菌症の治療薬である amphotericin Bの活性増強剤であるFKI-4981Bならびにshidoamideの化学的供給ならびに立体配置の決定を目的とし、全合成研究に着手した。FKI-4981Bの 3, 5および 13位の立体化学は、ヨウ化サマリウム (Ⅱ) と不斉補助基を用いた立体選択的な Reformatsky反応を用いることで構築し、β-マンノシド部位を導入することで、FKI-4981Bのすべてのジアステレオマーの合成を可能とする包括的な合成経路の構築に成功し、全てのジアステレオマーを合成することでFKI-4981Bの絶対立体配置を決定した。
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