効果的な治療薬がないタウオパチーの治療薬の創製を目指し、タウタンパク質を分子標的とした抗体酵素を得る誘導体試薬の合成は、タウタンパク質を特異的に加水分解する抗体を作製することができる独自のアプローチであり、学術的評価は高い。また、これまで根本的治療薬がなかったタウオパチーの治療を大きく前進させることができる可能性がある。また、抗体酵素は既存の抗体医薬に比べ、投与量を大幅に減少させることができることから、抗体医薬がかかえる副作用や高額な医療費などの問題を解決することが期待されるため、社会的意義もあると考えている。
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