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2020 年度 研究成果報告書

N-結合型糖鎖におけるポリアミンモジュロンの同定と抗体医薬への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 18K06652
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
研究機関東京理科大学

研究代表者

東 恭平  東京理科大学, 薬学部薬学科, 講師 (10463829)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード抗体医薬 / ポリアミン / N-結合型糖鎖 / 小胞体ストレス
研究成果の概要

抗IL-8抗体を産生するCHO DP-12細胞にポリアミン生合成阻害剤を添加して細胞内ポリアミン量を減少させたところ、抗体産生量が減少し、糖鎖のガラクトシル化が亢進することが明らかとなった。そのメカニズムを調べたところ、小胞体シャペロンであるBiPやカルレティキュリン、およびガラクトース転移酵素B4Gal-T1の発現増加が認められた。以上の結果は、抗体産生細胞をグルコース飢餓やツニカマイシン処理して小胞体ストレスを起こした時と類似していた。従って、小胞体内のドリコール型オリゴ糖合成酵素の中にポリアミンモジュロンが存在することが示唆された。

自由記述の分野

分析化学、糖鎖生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

糖鎖は細胞の環境や状態に応じてその構造が変化します。そのため、糖鎖を有する抗体医薬を細胞で生産する際には、その培養条件を非常に厳密にコントロールする必要があり、非常にコストがかかります。細胞増殖促進因子ポリアミンは細胞の状態に応じてその量が変化しますが、私達は今回、ポリアミンが抗体の糖鎖構造に影響を及ぼすことを明らかにしました。本研究で得られた成果は、安価で安定した抗体の生産技術の開発に資すると考えています。

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公開日: 2022-01-27  

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