研究課題/領域番号 |
18K06690
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47040:薬理学関連
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研究機関 | 東京医科大学 (2019-2021) 順天堂大学 (2018) |
研究代表者 |
後藤 明彦 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (00297293)
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研究分担者 |
小松 則夫 順天堂大学, 医学部, 特任教授 (50186798)
宮澤 啓介 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (50209897)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 骨髄増殖性腫瘍 / 原発性骨髄線維症 / calreticulin / ERストレス / プロテアソーム阻害薬 / マクロライド / オートファジー |
研究成果の概要 |
予後不良の造血器悪性腫瘍である原発性骨髄線維症に対する内服治療薬であるルキソリチニブの腫瘍細胞減少効果を増強することを目的に、既に臨床に用いられている薬剤のリポジショニングを検討した。原発性骨髄線維症の腫瘍な病因の一つであるCALR(ERストレスを軽減する作用をもつ分子)遺伝子の異常に対して、ERストレスをさらに高める可能性があるプロテアソーム阻害薬とマクロライド系抗生剤の併用が相乗的に細胞死を誘導することを明らかにした。
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自由記述の分野 |
血液内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
予後不良の造血器悪性腫瘍である原発性骨髄線維症の治療に用いられる薬剤は限られている。中でもJAK2キナーゼの恒常的活性化をターゲットとした日本で使用可能な分子標的療法薬はルキソリチニブだけである。ルキソリチニブ単独では臨床症状の軽減は期待できるが、腫瘍細胞の減少は不十分である。他の疾患に既に臨床に用いられているプロテアソーム阻害薬やマクロライド系抗生剤を併用することで原発性骨髄線維症の腫瘍クローンを効率良く細胞死させることができることを明らかにしたことは学術的新規性のみならず、新薬開発に必要な時間や費用を抑え臨床試験への早期展開と医療コスト軽減など高い社会的意義を有する。
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