研究課題
基盤研究(C)
本研究課題では、骨粗しょう症の医薬品となり得る化合物を探すため、当研究室がもつ薬用資源ライブラリー(約4500種)について調べ、5つの阻害物質(ジブロモインドールアルカロイド、ダバノン類縁体、テルペノイドtaichunins、麦角アルカロイド、および、カテキン類縁体)を候補化合物として発見した。そのうち3種についてさらに効果を調べ、そのうち2種が従来の骨粗しょう症の医薬品とは異なる効果をもつことが示唆された。
天然物化学
新しい効果を示す医薬品を開発するためには、従来の医薬品とは異なる作用を示す医薬品候補化合物を見出すことが重要である。今後、日本が超高齢化社会を迎えるにあたり、我々は骨粗しょう症の治療薬の候補化合物を見出すことを目的とした。そして、本研究課題では、従来の骨粗しょう症の医薬品とは異なる効果をもつ化合物を天然物から見出すことに成功した。今回発見した化合物は、残念ながらすぐに医薬品として利用できるほど活性は強くなかったが、それらをモデル化合物として、新しい医薬品が開発されることを期待したい。