発がん物質であるベンゾ(a)ピレン(BaP)の遺伝子毒性(DNA付加体形成)にはCYP1A1以外の分子の関与を明らかになったことから、詳細なメカニズムの解明を試みた。また、手軽なDNA付加体検出法を確立した。光センシングシステムの導波モードセンサーを用いることで、迅速にBaP処理のマウス肝臓および培養細胞のBPDE DNA付加体の検出が可能になった。また、BaP DNA付加体形成の9,10-epoxy反応にCYP1A1以外の分子が関与していることが示された。更には抗がん作用があるニンニク成分DATSはBaP DNA付加体を増加させ、DNA付加体形成以外に作用することが示された。
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